アーティストインタビューvol.3・舟津真翔
今回インタビューを受けて頂いたのは舟津真翔さん。
15歳で単身上京し、現在17歳のシンガーソングライターです。
2018年11月4日には「Dreamer」でメジャーデビューを果たしました。
真翔さんのその夢想についてご紹介していきます。
「夢を与えられる人に」
3歳の時に「ゆず」を好きになり、それ以来ギターを始めたそう。
「夢を与えられる人になりたい」
表面的な理由などではなく、「感覚的に好き」な「ゆず」に影響され、夢を追い始めました。
11歳では「ゆず」の殆どの曲を引き語りできたんだとか。
その憧れの大きさが伺えます。
小学校ではサッカーをやっており、暫くギターを置いた真翔さんですが、小5の時に突然ギターに触れ出したそうです。
そのきっかけは、「運命かな・・・」
真翔さんはいつも理屈では始まりません。
音楽を始めた時も然り、それを再び始めた時も然り。
そして、この音楽に対する衝動力は、これから彼を更なる舞台へ導く事になります。
中学時、音楽の将来については「確信はなかったけれど、ぼんやりとはあった」という真翔さん。
卒業後、現在在籍する事務所の広告を見て、「これだ!」と思ったそう。
その感情に突き動かされ、東京へ話を聞きにいくと、その場で上京する事を即決したそうです。
15歳ながら驚異的な行動力。
これも運命なのかもしれません。
「音楽って凄い!」
真翔さんにとっての音楽を伺った所、いつもはクールな口調が解けました。
「音楽って凄いんですよ!素晴らしいんですよ!」
「言葉にするのは難しいけど、人生に欠かせない!!」
真翔さんの口からのその音楽に対する想いだけで、音楽が彼にとってどれ程重要なものなのかが、小難しい理屈を聞かずとも十分伝わってきました。
「Dreamer」はメジャーデビュー曲、真翔さんにとってもその思い入れは強い筈です。
「これは素直な気持ち、シンプルな自分の思い」
真翔さんはその思いを、その唄を、余計な言葉で飾る必要がありません。
感覚で動く人にとって、それは時折蛇足ともなり得ます。
「辛い事があってもそのままの姿で、変にカッコつけてもダメだし」
「挫折って思ってない」
一見、華やかな成功街道を突っ走る真翔さんにその苦労をお聞きしました。
「路上ライブ、初めは人が止まらなかった」
何でも最初は難しいもの、真翔さんは次第に路上ライブを「怖い」と思うようになっていったそうです。
「何で集まらないんだ。悔しかった」
しかし、SNSを中心として徐々にファンが増えていったそう。
今では通報される程人が集まります。
真翔さんはどんなに辛い事や、苦しい事があっても、「そのままの姿」で常にポジティブに考えているそうです。
そして、それを次へと繋げる。
年下ながらその強さに感服すると共に、彼こそ本物の「Dreamer」だと痛感します。
しかし、どこか弱い所を見つけてやろうと思うのが先輩ならではの意地悪です。
「ふるさとの空へ」という曲は上京した真翔さんの出身である島根県への思いを綴った歌です。
彼はまだ17歳。やっぱり寂しいですかと尋ねると、
「地元に帰ってから、こっちに戻ってきた時は1、2日少し寂しい。でも、周りの人が温かいので寂しくなく頑張ってます!」
ただ、「それも強がりかもしれないですけど・・・」
「夢は東京ドームでワンマンライブ!」
こうして真翔さんは吉凶禍福を経験しながら、着実に階段を上っています。
11月4日に行われた人生に一度のメジャーデビューライブ。
しかし、真翔さんはこれを「思い出」としては捉えていません。
あくまでも「スタートライン、いや、まだスタートラインにも立ててないかもしれません」と語ります。
そしてそのスタートラインは東京ドームへと続きます。
というのも、中2の頃、父親について行ったその出張先で東京ドームを見た時、「俺もいつかここで・・・」と思ったそう。
真翔さんはどれだけ階段を登ろうと、驕る事はありません。
「路上ライブで人が足を止めてくれる事は当たり前じゃないし、ファンがいてくれる事も当たり前じゃない」
そして更に、真翔さんにとってファンとは「頑張れる源」だと語ります。
もしかしたら、真翔さんのその強さの秘訣は単にメンタルの問題ではなく、ファンの存在があっての事かもしれません。
17歳で、夢が東京ドームだという真翔さんはまさに「夢想家」。
運命や衝動に導かれながら、その想いや夢を現実のものにするべく、進んで行きます。
それは同時に、私達に夢を見る喜びをも教えてくれます。