君だけの歌【アーティストインタビューvol.1・樋口和真】

 

初めてのインタビューを受けて頂いたのは樋口和真さん。

埼玉県出身で笑顔が素敵な、優しい方です。

和真さんは「君だけの歌を作ります」という活動をしていらっしゃいます。

 

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今回はそんな和真さんの音楽への思いを拙い文章ながら、お伝え出来ればなと思います。

 

「今度は俺が世界を変える!」

 

「元々サッカーをやっていたけれど、余り好きじゃなかった。」

 

中学の頃、サッカーの実力は海外へ行くほどの折り紙つき。

しかし、その上手さ故に好きでもないサッカーを辞めるに辞められなかったんだとか。

 

そんな時、和真さんを救ったのが音楽でした。

 

「音楽に救われ、自分の世界が変わった。今度は俺がみんなの世界を変える!」

 

こうして和真さんは音楽の道へと進んでいきます。

作曲を始めたのもこの頃でした。

 

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「あなただけの曲を作ります」

 

これはどういった活動なのでしょうか。

 

「その人にとっての忘れたくない出来事、思い出を曲として残す。」

 

曲とは一般的に不特定多数の人達へ向けて作られます。

一方、和真さんは個人の為に作っています。

それは大変な労力と時間を要するはずです。

 

「その人にとっては一生聴き続ける曲になるから」

 

成る程、そうした一人の為に時間をかけて作られ、思い出のこもっている曲だからこそ、一生聴き続ける価値が生まれる。

そして、和真さんがアーティストとして大きく成れば成る程、それらの曲に対する感動も増すでしょう。

加えて、人の数だけ曲ができる、和真さんがこの活動を続ける意義、少しづつ理解出来た気がします。

 

現在は30人の、思い、曲があるそうです。

その中でも2018年の最後に作った「ライフソング」が印象に残っていると。

 

「生きてる意味とは、人の心にどこまで残せるか」

 

和真さんはそれを音楽という自身の得意な手段で実行されています。

 

「その人の曲を作る、それが生きた証となる」

 

和真さんにとって作曲とは、私達が考えている事よりも、ずっと大きな意味を持っているのかも知れません。

これからも様々な生きた証が増えていくのを楽しみにしています。

 

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オーダーメイドのアーティスト

 

「新宿の人の多い所よりも、呼んでくれた個人の為に地方に赴いて、ライブをする方がいいんだよね」

 

嬉しそうにそう語ってくれました。

和真さんにとってファンとはどういった存在なのでしょうか。

 

「ファンの一人一人がチーム」

 

路上でライブをすることにも、ファンとの関係を築く上で、はっきりとした理由を持っている様です。

 

「路上では攻めの姿勢が取れる。人との距離が近く、通行人がファンになり易い。」

 

路上ライブは、ライブハウスでのそれとは異なり、ファンと身近に接することができます。

和真さんはファンをとても大切にしている印象です。

ファンとLINEでもやり取りをしています。

その内容はどうでもいい様な話から、悩み、真剣な話まで。

 

「不満を聴く事もできます」

 

和真さんは自分を応援してくれるファンと真摯に向き合っている様子。

それはファンにとって和真さんが必要不可欠な存在であると同様に、和真さんにとってもファンが必要不可欠な存在であると感じ取れます。

 

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挫折

 

明るく、電話越しからもその笑顔が思い浮かびました。

けれど、そんな和真さんにも挫折の経験がありました。

 

「高校時、バンドを組みたいという展望があったけれど、その学校には軽音部もなく、最悪な環境だった」

 

和真さんはさらに続けます。

 

「自分で軽音部を作りたいと先生に言った所、『お前みたいなのは他にも色々いる』といわれた。」

 

自分のやりたい事ができないという環境、これが和真さんの初めての挫折でした。

しかし、そんな環境でも和真さんは腐りませんでした。

学校が終わるとすぐにギターの練習に打ち込んだそうです。

 

「自分でやろうと思えばなんでも出来る!」

「自分はこんなにも音楽に本気なんだ!」

 

環境による挫折が、和真さんの音楽に対する本気度を気付かせました。

専門学校ではバンドを組みましたが、「このメンバーじゃ技術的にダメだから休止しよう!」とメンバーに言われてしまいます。

 

「バンドが休止して、自分として何が出来るのか?と考え、曲を作らなきゃ、作詞作曲なら誰にも負けないと思った」

 

和真さんはそう思い立ち、その後1年間を表立った活動はせず、家に引きこもってずっと作曲に励みました。

しかし、それは同時に表現するという楽しみを自ら断ち、連絡さえも断っていました。

 

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「絶賛挫折中でしたね」

 

今でこそそう明るく語ってくれますが、その期間、和真さんにとっては辛い日々であったと推測出来ます。

和真さんが表舞台に戻るきっかけは、曲を地元のグループLINEにあげた所、同級生がそれに興味をもち、チームを組んだ事でした。

 

「やっぱりライブがしたい」

 

一年という長い冬眠を経て、和真さんは音楽活動を再開します。

 

「2018年、頼れる仲間と出会い、一人じゃ何にも出来ないという事がわかった」

 

和真さんが挫折を乗り越え、今多くの人の心を動かしているのは、こうした仲間やファンという人との繋がりがあるからこそかも知れません。

そしてその想いを曲に乗せ、感謝の気持ちを伝えています。

 

 

「東京ドームで全員知っている人達の中で、みんなが知っているみんなの曲を歌いたい。そして、アーティストとして教科書にも載りたい!」

 

和真さんのその決意には迷いがありません。

「東京ドーム」という目標にもファンとの関係を重視しています。

イメージしましょう。

今このブログを読んでいるあなたの歌が、生きた証が、東京ドームという晴れ舞台で和真さんの喉を震わせ、私たちの鼓膜をも震わせています。

そんな日が来るのはそう遠くないかも知れません。

 

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樋口和真さんのツイッター

 

樋口和真🎁君だけの歌を作ります (@kazumaag) | Twitter